◎ 第三巻 『謎のランジェリーマスクの巻』より

最終章にしてまぼろしパンティはサタンの足の爪と絡む事になる。
それが『けっこう仮面』の姉妹作的な存在である故の規定路線だったのか、或いは人気低迷 によるテコ入れ策だったのかは判らない。
(多分、『ゲキマン』の中でもこの件には触れてはくれないだろう)
それとは別に、まぼろしに登場したサタンとけっこうで猛威を振るったサタンが似て異なる存在であった 事には多くの人が疑問に思っただろう。
あのサディスティックなしおき教師共がたかだかパンティなんて布切れの如きに狂喜乱舞する 様なぞ笑止千万である。
あくなき女性器への追及を信条とするかの連中が、何故にさしてグラマーでもないまぼろしの 下着姿如きの虜になろうものか。

以前にこのけっこうサタンとまぼろしサタンの隙間を埋めるべき試みを同人誌で描こうとした事がある。
『サタンの足の爪』を保守系タカ派の教育機関が有する教師団の総称とし、 けっこう仮面のサタンとは別の教師チームに仕立ててみた。
対する『けっこう仮面』は人権重視の民主主義教育を標榜とする教育組織(日教組的な存在)が 推進する倶楽部活動として、やはり全国各地で教育改革活動に勤しんでいる。

ちょっと聞くと面白そうではあるが、本作は矢鱈に説明セリフが多く内容も盛り上がりを迎える前に 途中で終るという何とも情けない同人誌になっている。
そもそもの発想が「けっこう仮面は社会主義的革命思想を素とする団体活動」「その成れの果て が辻元清美であり、初代は土井たか子」と言ったものであり、けっこうやまぼろしのファンが そんなの読みたい訳ないじゃん!と言う現実に作者自身が描きながら気付いた為に、大凡(おおよそ)に 乗りの悪い作品になっている。
と、懐かしみを込めてグチグチと語っては見たが、要は
「Hランジェリーの使用でまぼろしサタンとけっこうサタンの不自然なギャップが簡単に埋まったよ!」
って話しである。
(差分け込み2枚)                 

朱色の八の壱
朱色の八の弐
 
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