◎ 『朱色版・まぼろしパンティ』はシリーズの最終編である。
前二作からの大胆なコンセプトチェンジが行なわれた『異色版』ではあるのだが、「一体お前は何の為に半裸でウロついているのか?」 というシリーズ最大の疑問を解消した、正しいコンセプトの『まぼろしパンティ』でもあろうかと思われる。
 明確な敵役にサタンの足の爪を迎えた本編でのまぼろしパンティは、それまでの「露出狂少女探偵」という緩いコンセプトを捨て 「格闘痴女」となる。
進んで尻を晒し時には開脚して「見せてはいけないとこ(出版物として)」を見せまくる姿は それまでの恥じらい系エロヒロインとしての活躍あったればこその開放感が愉しめたものだ。
オッパイや太腿を事もあろうか直接打撃用途の武器にする様はある意味で先輩けっこう仮面をも凌ぐエロヒロインとなっていたのかも知れない。
 ビジュアル的にもそれまでのスレンダーな体型が微妙にではあるがグラマスに描かれているのが興味深い。
藤寿々美自身の成長の過程でもあると妄想すれば、妙にリアルでありエロくもある。
 朱色館では、このまぼろしパンティのビジュアルを原作よりもほんの少しではあるがグラマスに描いてみたいと思っている。
訪問者のまぼろしファンの期待にほんの少しでも応えられれば幸いである。
                

朱色の壱
 
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